2018年11月21日

「GOLDEX RACING TEAM」のジョエル・エリクソンが殊勲の2位!!


伝統のF3世界一決定戦、第65回マカオGPにデビューを果たしたGOLDEX Racing Tesmが、日曜日の決勝レースで、見事デビュー戦2位表彰台を獲得しました。

 

ドイツの名門レーシングチーム、モトパークとのコラボレーションで参戦するGOLDEX Racing Teamは、土曜日に開催された予選レースの結果、ジョエル・エリクソンが2番手、佐藤万璃音が日本人最上位となる11番手、フェデリック・ハプスブルグが13番手グリッドからの決勝スタートとなりました。

 

決勝レースは、誰もが予期せぬ展開となりました。スタート直後のリスボアコーナーで、GOLDEX Racing Teamの佐藤万璃音が攻めすぎたせいでクラッシュ。その後方でも5台のマシンを巻き込むクラッシュが発生したため、いきなりセーフティカーが導入されました。

 

そのセーフティカーが3周目にピットに戻ると、4周目のリスボアコーナー手前で1台のマシンが接触して高く宙に舞い、フェンスを突き破ってコースサイドのカメラマン台にクラッシュする大事故が起こりました。レースは即座に赤旗中断。この事故によって出た5名の負傷者とドライバーの救出作業、壊れたフェンスの修復のため、約1時間に渡ってレースが中断されたのです。その時点で、GOLDEX Racing Teamのジョエル・エリクソンは3番手、フェデリック・ハプスブルグは11番手につけていました。

 

レースは現地時間16時53分に再開され、セーフティカースタートで残り10周の戦いとなりました。スタート再開直後に勝負に出たジョエル・エリクソンは、リスボアコーナーで過激なレイトブレーキングで再び2番手に復帰し、トップを走るダン・ティクタム選手を追います。

 

この両者は、途中、フルコースイエローもはさんで最終ラップまで激しいバトルと精神的な攻防戦が続き、最終的にはダン・ティクタム選手が逃げ切って優勝。限界まで攻め抜いたジョエル・エリクソンでしたが、わずか1秒208及ばず、2位でチェッカーを受けました。後方からの追い上げに賭けたフェデリック・ハプスブルグは10位完走という結果でした。佐藤万璃音は残念ながらリタイアでしたが、激しい損傷のわりにドライバーが無傷であったことが、不幸中の幸いでした。